常温核融合研究をとりまく厳しい環境
核融合技術研究を取り巻く環境は、決して望ましいものではないという現実があります。現在のところ「常温核融合」はその実現性が否定されている側面があります。日本や米国では過去に「常温核融合」に成功したとする研究の再現が繰り返し失敗しています。そのキーワード自体がタブーに近いものとなっています。近年の研究では「常温核融合」という言葉からの脱却も図られています。
常温核融合を裏付けるデータの存在と、決定的な理論の不在
様々な研究で、明らかに「核融合反応」が生じた実証データが得られ、追試もされています。これらの成果を含め、常温核融合は、研究者によって理論が異なっており、まだまだ研究の発展段階にあります。他の理論では、一つの研究結果を説明できても、他の研究成果を説明できない状況があります。また核融合反応なのか化学反応なのかが明確にできない研究もあります。
常温核融合の統合的理論の構築へ向けて
大山パワーでは、過去の「常温核融合」の研究を分析し、また自社で様々な研究を重ねる中で、一つの方向性を見出しました。それは「金属結晶閉じ込め型核融合」です。過去の「確かと考えられる」データに向き合い、各事象を説明できる一貫した理論を構成します。そこには、これまでの核物理学で扱わなかった概念や、考え方の転換も必要となります。常温核融合の事象を理論的に完全に解明するには、今後も多くの研究の積み重ねが必要となることは間違いありません。