大山パワー -常温核融合技術-

エネルギーの課題とは

化石エネルギーの課題

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再生可能エネルギーの課題

再生可能エネルギーやガスの価格低下が進行
再生可能エネルギー・蓄電・デジタル制御技術等を組み合わせた新しいエネルギーシステムへの挑戦が加速しつつある
需要側でも、一部のグローバル企業が電力消費を再生可能エネルギーで100%賄うことを目指している。
エネルギー転換を図りつつ経済成長を実現できるとの期待も
一方、再生可能エネルギーを大量に導入するには様々な課題
現状は、太陽光や風力など変動する再生可能エネルギーは火力・揚水等を用いて調整が必要
天候次第という間欠性の問題から、供給信頼度は低く、その依存度が高まるほど自然変動によって停電を防ぐための品質の安定(周波数の維持)が困難になる。
発電効率を更に向上して設置面積を抑制する必要や、火力や原子力とは異なる発電立地となるために送電網の増強投資を通じた送配電ネットワーク全体の再設計を行う必要
分散型エネルギーシステムとして活用するためには小型の蓄電システム等の開発が重要
技術革新競争が今後本格化していく

完璧なエネルギー源は存在しない

現段階で完璧なエネルギー源は存在しない
太陽光や風力など変動する再生可能エネルギーはディマンドコントロール、揚水、火力等を用いた
調整が必要であり、それだけでの完全な脱炭素化は難しい
蓄電・水素と組み合わせれば更に有用となるが、発電コストの高止まりや系統制約等の課題がある
原子力は社会的信頼の獲得が道半ば
再生可能エネルギーの普及や自由化の中での原子力の開発もこれから
化石資源は水素転換により脱炭素化が可能だが、これも開発途上

エネルギーの国際的な展望と輸入国の課題

大部分のエネルギー源を輸入に頼る、海外でエネルギー供給上の問題が発生した場合、
資源を確保することが難しくなる日本の2016年のエネルギー自給率は8%程度
世界のエネルギー需要は、大幅に増加すると見込まれている
中国のエネルギー需要拡大と資源獲得や電気自動車(EV)の導入拡大等への積極的・戦略的な動き
米国のシェールガス・オイルの供給拡大
国際的な資源獲得競争の激化や地域紛争、経済状況の変化による需要変動や供給構造の変化が
長期的な資源価格の上昇傾向や資源価格の乱高下を発生させやすい
エネルギー機関(IEA)は2040年で、60~140ドルの幅で原油価格が変動する可能性を示している。
エネルギーをめぐるリスクの多様化(地経学的リスクの顕在化等)・・新興の大国が、エネルギーの需要・供給両面でその影響力を高め、政治的なパワーを発揮する、
国家間・企業間の競争の本格化
2050年を展望すれば、非連続の技術革新の可能性
再生可能エネルギーのみならず、蓄電や水素、原子力、分散型エネルギーシステムなど、
あらゆる脱炭素化技術の開発競争が本格化
化石資源に恵まれない国は、エネルギー技術の主導権獲得が何より必要な国である

長期的なエネルギー戦略

英国は、北海油 田の枯渇、石炭の老朽化と原子力の廃炉に直面する中で、再生可能エネルギーの 拡大・ガスシフト・原子力維持・省エネルギー
ドイツは、省エネルギーと再生可能エネルギー拡大によるシナリオ、省エネルギーによる需要削減は大きな成果を 今のところ挙げていない、再生可能エネルギーの量的拡大と裏腹に原子力が減少し石炭への依存比率は足元で44%であり電気代も高止まり
現在、安価な電力システムを達成している数少ない国や地域は、太陽光や風力といった出力が変動する再生可能エネルギーの大量導入国ではなく、仏国やスウェーデン、米国ワシントン州など、水力や原子力を主軸にする国・州が中心
・・・・現状の技術で安定的なツールは主に水力と原子力、変動する再生可能エネルギーだけでは現時点では及ばない、という事実が示唆される
全方位の複線シナリオの有効性